研修担当者必見!最新研修事情

研修担当者必見!最新研修事情
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どうやって効果的な最新研修を導入すればいいか、頭を悩ませている研修担当者は少なくありません。研修と言っても、さまざまな種類があります。そこでこちらの記事では、効果的な取り入れ方と共に階層別の最新研修事例を解説します。

 

効果的な最新研修の取り入れ方

企業が最新の研修を取り入れたからといって、それだけで効果が出るわけではありません。研修内容が社内のニーズや対象者にマッチしていなければ、意味がないからです。効果的に最新研修を導入するために、検討すべきポイントを紹介します。

1.研修の目的をはっきりさせる

まずは研修の目的を明確にすることが重要です。目的がはっきりしていなければ、どれだけ効果があると評判になっているユニークな最新の研修を導入しても、意味がありません。そのため、研修の目的を決めて全員と共有する必要があります。目的には例えば、以下のようなものがあります。

・全従業員に対して社内理念の浸透を図る
・理念として掲げる企業文化を伝える
・従業員のスキル向上によって生産性をアップさせる
・コミュニケーションを活発にして離職者を減らす

設定した目的をゴールとして、達成するために必要な研修を企画してください。そうすることで、目的に沿った研修内容を提供することができます。

2.研修者の対象とニーズをつかむ

 

対象者を年齢・役職など階層別、職種別に分けてそれぞれのニーズに合わせて研修内容を決定します。例えば、以下の表のような内容が年齢・役職別に見た一般的な研修になります。

 

対象者 階層の特徴 必要とされる研修内容
新人・内定者 社会人経験がほとんどない ・ビジネス基礎研修
・ロジカルシンキング研修
若手社員 初めて新人を指導する立場 ・PDCA研修
・OJT指導研修
・意欲向上研修
中堅社員 リーダーとして成熟することが期待される ・リーダーシップ研修
・コーチング研修
・キャリアデザイン研修
管理職社員 会社のリーダーとしてマネジメント能力が必要に ・管理職研修
・経営戦略研修
・コーポレートガバナンス研修

 

このように社内の立場によって研修内容が異なるので、適切な内容を振り分けて設定することが大切になります。

3.時代背景に合った研修内容にする

階層別・職種別のニーズに合わせることに加えて、時代背景を考慮した最新の研修内容にする必要があります。例えば、20年前の新入社員と現代の新入社員は、タイプが異なります。以前はガッツのある社員が多く見られたかもしれませんが、現在はどちらかというと「事なかれ主義」の若者が増えている傾向にあります。今の中堅~管理職世代と比較して、積極的に挑戦せず納得がいかない限り動かない新入社員も多く見られます。そのような世代に自分の価値観を押しつけてしまうと、コミュニケーションが上手く取れず「パワハラ」扱いをされ、気持ちが離れてしまう可能性があります。人材を失うことを防ぐため、今の世代に合った指導方法や叱り方、モチベーションアップの方法を学ぶことが重要です。

さらに、中堅社員には後輩指導の基礎を研修で学ぶケースも見られます。通常なら中堅社員になる手前の若手社員の時期に習得するべき内容です。しかし、現在の中堅社員は1990年代の「就職氷河期」に働き始めた世代であるため、後輩がいない時期を長く過ごしています。そのため、リーダーシップを取ったり後輩に向けてOJT指導したりした経験が乏しいまま役職が上がってしまっています。そういった中堅社員には、次の管理職に向けて総合力を養うために後輩指導のための研修も受ける必要があります。

最新研修導入は投資であることを理解

ある研究所の調査によると、調査対象企業の研修費用の予算総額は2017年で約6,100万円と2年連続増加しています。1人当たりに換算すると、約45,000円が使われていることになります。そして階層別の研修実施率で最も高かったのが、新入社員研修で90%以上と若手社員に対する研修が重要視されていることがわかりました。

研修を実施するためにはお金がかかります。しかし企業は「人」ありきなので、それをコストとして考えるのではなく、投資であると理解することが大切です。人が育つ基盤を構築することによって、安定した経営ができるようになります。

ユニークな最新の新人研修

ではここから非常にユニークな最新の新人研修を解説していきます。

1.幼稚園で研修 株式会社青森ダイハツモーターズ

青森ダイハツモーターズは車の販売やアフターサービスを提供しており、ショールームには子ども連れの顧客が多く訪れます。そこで子ども対応スキルを強化するために、新入社員を対象に5日間の研修を幼稚園で実施しています。子どもたちと一緒に遊んだり、ご飯を食べたり時間を過ごす中で、接し方や部屋の飾りつけの方法を学びます。子どもへの苦手意識がなくなることで、子ども連れの顧客にも自信を持って対応できるようになります。業務のニーズにしっかりと答えているオリジナルの研修ですね。

2.漫才研修 株式会社クルーバーホールディングス

同社では、毎年新入社員が漫才研修をすることになっています。芸人養成所のプロの構成作家に来てもらい、笑いについて講義を受けその後漫才を作って披露するという研修内容です。その目的は「無理そうなことでもやってみたらできる」という成功体験をすることで、度胸をつけること。そして、従業員同士・顧客・取引先と笑いながら楽しく会話するコミュニケーション力をアップすることです。漫才について学ぶことで人の心を動かす方法を学ぶという、まさしく最新の研修です。

3.ウォーキング研修 国際自動車株式会社

こちらの会社では、新入社員が都内を歩いて観光地を巡るユニークな研修を実施しています。深夜に出発し、一晩かけて35キロを歩きます。この研修の目的は、観光地のチェックや道を覚えるだけでなく、新入社員同士の絆を深めることです。座学研修だけでは得ることのできない経験を共有することで、仲間の大切さを学びます。

4.男性社員に肌マネジメント研修 株式会社サイバーエージェント

資生堂ジャパン株式会社が、サイバーエージェントの男性新入社員を対象に身だしなみの大切さを伝える研修を開催。身だしなみがビジネスマンとしていかに大切かについての座学後、スキンケアの方法を伝授しました。好感を持てる外見が自分自身だけでなく会社の印象もアップさせるので、身だしなみにも責任を持つことの重要性が自覚できる研修内容です。

最新のリーダー研修

では次に最新のリーダー研修について紹介します。

1.ほめる力向上研修 株式会社インソース

「ほめる力向上研修」は、研修講師派遣事業を実施するインソースによる研修の1つです。ほめることを通じてコミュニケーションを活発にして、従業員同士の雰囲気を良くすることを目的としています。研修内容は、職場メンバーのほめるべきポイントを書き出したり、ほめるタイミングや言葉を学んだりしながら、相手に気持ちを伝える大切さを認識していきます。従業員はほめられることで、心身ともに健康に働き続けることができるほか、チームビルディングが上手くいくようになります。

2.解決昔話 ANAビジネスコミュニケーションズ株式会社

「解決昔話」研修は、研修講師派遣事業を実施するANAビジネスコミュニケーションズによる研修の1つです。問題を特定して解決に導く力を身に着けるために、昔話がモチーフになったカードゲームを使いながら学んでいきます。カードを使うことで問題解決のプロセスをひとつずつ理解することができるようになるという、とてもユニークな最新研修です。

最新の管理職・従業員全体研修

最後に管理職や従業員全体を対象にして研修について解説します。

1.謝罪記者会見のための研修 株式会社インソール

不祥事が起こってしまった場合、マスコミの前で謝罪記者会見を開く必要があります。しかし、そのような会見に慣れている人は普通はいません。そこでいざというときに備えて謝罪会見のノウハウを身に着けるための研修です。謝罪会見が必要にならないためのリスクマネジメントについて学んだ後、万が一会見が必要になった場合の知識を習得します。そして最後にロールプレイングで実践練習を行います。

2.森林整備体験研修 サントリーホールディングス株式会社

 

サントリーでは全従業員を対象に、森林整備体験研修を実施しています。全国20か所にある水源エリアで森の手入れを体験することで、自分自身の会社の事業について理解を深めます。体験を通じてサントリーの理念のひとつである「自然との共生」を全社員と共有することで、環境経営推進を図っています。

企業風土を考慮した研修を

以上の事例からわかるように、オリジナル研修を導入するときは、それぞれの企業風土を活かした研修を実施することが大切です。「若く楽しい雰囲気」がある企業は、従業員のパワーが湧いてくるような研修を、「横のつながりを大切にする」企業は地域との交流を深める研修が有効です。研修を検討する際は自社のカラーに合った内容も考慮に入れて企画するようにしてください。

まとめ

効果的に最新研修を取り入れる方法、研修は投資であること、そしてユニークな最新研修の事例を階層別にお伝えしてきました。企業文化や目的に沿った最新研修を導入するために、こちらの記事をぜひ参考にしてください。

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