コミュニケーション力を高める?研修事例を紹介

コミュニケーション力を高める?研修事例を紹介
公開日: 最終更新日:

「コミュニケーション研修が必要だけれどその内容がわからない」「研修で本当にコミュニケーション能力は上がるの?」このような疑問を持つ人事部担当者や新入社員を指導するリーダーは多くいます。そこでこの記事では、コミュニケーション研修の重要性や研修内容、研修提供企業そして事例を解説していきます。

Contents

 

 

コミュニケーション研修の重要性

企業は人が動かしているため、コミュニケーションが重要です。それは上司と部下、従業員同士、そして従業員と顧客や業者など多岐に渡ります。その中にはシニアや若手などあらゆる年齢層の人だけでなく、外国人や障がいを持った人など多様性が広がっています。コミュニケーションは人の体で言えば神経システムと同じです。脳が右手を動かそうと神経を通して指令を送っても、左足が動いてしまえば誤作動となり機能不全となってしまいます。それと同様に、社内で強いチームを作ってプロジェクトを成功させ円滑に業務を遂行するためには、正しくコミュニケーションを取る必要があるのです。

しかし現代は、携帯電話などITツールが便利になり直接会って話す機会が減ってきています。会話をしなくてもメールやチャットなどで会話ができ記録が残るため、オフィスで隣りの席に座っていてもメールで指示が飛んでくることがあります。それはビジネスシーンを便利にして変化のスピードを速めましたが、同時に対面でのコミュニケーションの重要性を薄れさせてしまっています。特に若者は10代の頃からメールやメッセージツールなどに慣れており、社内の先輩や上司とコミュニケーション文化が根本的に異なっています。そのため若手社員研修の中にコミュニケーション研修を取り入れて、目の前の人と対峙する練習をすることが重要になってきています。

また、管理職クラスの従業員に対してもコミュニケーション研修が必要です。1990年代のバブル崩壊後の「就職氷河期」では、企業が新入社員の採用を控えた時期がありました。それより前に入社した社員にとっては、後輩ができず充分な指導経験を得ないまま管理職になっているケースが見られます。その後採用を再開して新入社員が入って来ても、育成経験がないので上手く若手社員とコミュニケーションが取れず、ぎくしゃくした関係になってしまい弊害を生み出すことがあります。この場合、自分の意見を挟まず相手の話をしっかり聴く「傾聴」や、的確な指導を行ったりアドバイスを与えたりするための「面談スキル」能力や「コーチング」スキルを身に着ける必要があります。

コミュニケーション能力向上のための研修内容

ではコミュニケーション能力向上のための研修内容を紹介します。これには、

・グループワークで社会人基礎力アップ
・ロールプレイングで部下指導力アップ
・自己分析ツールで面談力アップ

以上の3点が含まれます。

まず、グループワークで社会人としての基礎力をアップする方法です。これは入社したばかりの若手社員を対象に実施される研修です。グループごとに課題が与えられ、ディスカッションをしながら1つの解決策を導き出していきます。日本の教育では欧米と比べてディスカッションの場が少ないのが一般的です。しかし、社会では自分の意見をしっかり伝えられる力が必須です。そこでこのグループワークでは、自分の意見の伝え方を向上させるために、今の自分の伝え方に気づきを持つことが重要視されています。その気づきを周りとシェアすることで、さらに自覚や発見を深めていきます。このプロセスを研修で培うことで、仕事の現場でも気づきを持って周りとコミュニケーションを取ることができるようになります。

 

 

次に、ロールプレイングを用いて部下の指導力をアップする研修です。これは主に中堅社員を対象に実施されます。3年以上勤めて後輩を教える役割になったとしても、業務の実践能力や知識の量と、それを教える能力はまた別のものです。そこで後輩社員役としてプロの俳優に来てもらって実際に業務内容を教える、というロールプレイングで研修を実施します。プロの俳優がさまざまな新入社員のパターンを演じてくれることで、「何もわからない人に一からしっかり教える」ということを練習することができます。この研修を通して新入社員とのコミュニケーション方法が理解できるようになっていきます。

最後に、自己分析ツールを使って面談スキルを向上する管理職に向けた研修をご紹介します。まず、自分自身について過去のキャリアや仕事、そして性格について振り返りながら分析してもらいます。これまで歩んできた道を振り返ることで、新人だった頃や中堅として働いていた頃を思い出すことができます。成功したこと、苦労したことや大変だったことを確認することで、社員と面談するときに相手の気持ちを細やかにくみ取りながら話すことができるようになります。それと同時に傾聴やコーチングスキルを学んで、あらゆる階層の社員と面談でコミュニケーションがうまく取れるように研修していきます。

対象社員 研修方法 内容
新入社員 グループワーク ・ディスカッションを通して伝え方を学ぶ
中堅社員 ロールプレイング ・プロの俳優に新入社員を演じてもらい指導練習
・あらゆるタイプの後輩への指導方法を学ぶ
管理職 自己分析 ・自己分析ツールを通して仕事上の過去の出来事や感情を思い出し整理する
・面談であらゆる社員の気持ちや立場を理解するために傾聴スキルを取得
・的確なアドバイスを与えるためコーチングスキルを学ぶ

 

コミュニケーション研修提供企業の紹介

コミュニケーション研修を提供している企業をいくつかご紹介します。

・株式会社インソース
インソースは、研修を年間22,000件以上開催しているほか、取引先は民間企業で22,000社以上そして官公庁で4,800組織以上利用しています。研修のデータベースが豊富にあるため、ニーズに合わせて研修を実施することが可能です。

・ANAソリューション株式会社
航空会社ANAの客室乗務員やスタッフに研修をしてきた講師が担当。顧客や社内メンバーとの信頼関係の築き方、ミスが起こりそうな状況での伝え方、ジェスチャーを含めた実践的なコミュニケーション方法を学べます。

・SMBCコンサルティング株式会社
数々の経営的課題を解決してきたノウハウを、コミュニケーション研修として提供。相手の立場を考慮した丁寧なコミュニケーション、クッション言葉やオウム返しなどすぐに使えるスキルを学ぶことができます。

コミュニケーション研修の活用事例

 

 

どのようにコミュニケーション研修が実際の現場で活用されているのでしょうか。事例をいくつか紹介します。

・三菱自動車工業株式会社
三菱自動車のグローバルアフターサービス本部にてコミュニケーション研修を実施。グローバル展開する大企業で、9部門500名以上の社員同士のコミュニケーション活発化に向けて取り組んでいます。動画研修、講義、そしてビデオ撮影をして自分が話している様子を確認します。映像を見ながら自分の姿や話し方を客観的に見ることで、改善ポイントを見出すことができるのです。講義ではおもてなしの心得である接遇について学んでいます。相手の立場に立ってコミュニケーションを取る方法を知ることによって、社内だけでなくお客様に対しても接客やサービスの質が変わっていきます。

・株式会社LIXILインフォメーションシステムズ
LIXILインフォメーションシステムズでは、昇格したばかりの管理職のコミュニケーションスキルを高めるために研修に参加。異業種の人もいる外部での研修を受講することで、議論をしながら理解を深めます。部下へのマネジメントスキルやコーチングスキルを磨くことで、組織強化を目指しています。

・国立大学法人北海道大学
次世代のリーダーを生み出すことを使命としている北海道大学で、研究員を社会に送り出すために外部企業によるビジネスマナー研修を実施。基本的なマナーや企業担当者とコミュニケーションの方法を学んでします。相手の気持ちを大切にした上で言葉を交わすことや傾聴の大切さを知ることで、研究者としてアピールする方法を会得します。

・株式会社河合塾マナビス
大学進学支援サービスを展開している株式会社河合塾マナビスでは人材力のさらなる活用と成長のために、上司と部下のコミュニケーションを強化。面談の中に自己啓発の要素を取り入れることで、ひとりひとりの成長を促しています。その結果部下のモチベーションアップや成長はもちろんですが、上司も継続的に部下と向き合うことになり、部下の育成者として鍛えられることになりました。

コミュニケーションインフラとして研修で利用されるClipLine

複数の保育施設を運営している株式会社アイ・エス・シーでは、動画研修や社内コミュニケーションを活発にさせるサービス「ClipLine」を導入しています。保育士として勤務する上で必要な研修を動画で手軽に学習できるのはもちろんのこと、本部と現場スタッフのコミュニケーションツールとしての活用を検討。コミュニケーションのインフラとして利用することで、保育の現場で実現が難しい本部とのコミュニケーションが密になることが期待されます。

まとめ

コミュニケーション研修の重要性やその内容、研修を提供している企業、そして実際に研修を活用している事例を紹介しました。この記事を参考に、もう一度社内のコミュニケーションの状態を見直して、どの階層にどんな研修が必要か検討してみてください。

PICKUP