アルバイトの研修はモチベーションに繋がらない?モチベーションをアップさせる教育研修のやり方

アルバイトの研修はモチベーションに繋がらない?モチベーションをアップさせる教育研修のやり方
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 どうすればアルバイトの研修でモチベーションを上げることができるか、悩んでいませんか?この記事では、今のアルバイト研修がモチベーションアップにつながらない原因と上げるために必要な事項、そしてさまざまな企業のアルバイト教育・研修事例をツールと共に紹介します。

Contents

アルバイト研修がモチベーションアップとならない原因

 新しく入ってきたアルバイトに研修をしても、モチベーションが上がらずすぐに辞めてしまった、ということはないでしょうか。このような場合アルバイトに対して、簡単な基礎知識だけ説明をして「あとは実際にやってみて覚えてください」とOJT(実際の現場での指導)に放り投げるケースがほとんどです。例えばコンビニのアルバイトでその状態で店舗に立った場合、お客さんに商品について尋ねられても何も答えることができません。あたふたとしてしまい、顧客に不快感を与えてしまうことにつながります。

 知識不足で現場に出てしまうアルバイトには、不安しかありません。人材不足で社員や先輩アルバイトも忙しくしていてわからないことを聞く時間がなければ、不安感だけでなく孤独感も増していきます。その状態が続くと働くモチベーションが下がり、離職につながってしまうのです。

アルバイトのモチベーションが上がることによるメリット

 アルバイトだからと言って、モチベーションが低くていいわけではありません。多店舗展開をする外食産業の場合、顧客と接する機会が多いのはアルバイトです。つまり、アルバイトによるサービスの質が顧客満足度に大きく影響しています。意欲の高いアルバイトが働くことによるメリットは以下のとおりです。

・アルバイトスタッフの定着率が上がる
・新規採用のコスト削減
・新人研修のコスト削減
・長く働くアルバイトのスキル成熟によりサービスの質が向上
・その結果、売上アップ

 スタッフの定着率が上がると店舗作りに共感するアルバイトスタッフを呼び込みやすくなります。例えば大学の近くにある店舗の場合、卒業をしても同じ大学の後輩や仲間に引き継がれていきます。アルバイトの間で熟成したスキルが受け継がれることによって高いモチベーションを維持し、安定した基盤を持つ店舗として持続することが可能になるのです。

アルバイトのモチベーションを上げるために

 ではアルバイトのモチベーションを上げるためにどのような施策が必要か解説します。

1.所属意識を作る

 新しくアルバイトスタッフが入ってくる当日は、居場所を作ってあげることが重要です。店舗の店長や上司が全員に対して紹介してあげることがベストです。そして周りも歓迎ムードで迎えてあげましょう。そうやって「自分はここに所属している」という意識が芽生えることで、仕事への意欲がアップしていきます。

2.初日は研修を詰め込まない

 また、アルバイト初日は知識を詰め込んで教えないようにしてください。まだ新しい場所や人間関係に慣れていない段階にそれをすると、混乱してしまいます。いきなり実践的な研修ではなく、初日はオリエンテーションから始めてください。そしてまず会社の理念や仕事の意味を共有することからスタートします。その他、出勤して退勤するまでの導線の確認や必要書類の記入に時間を使うようにしましょう。ロッカーの場所、貴重品の保管、休憩する部屋を伝えて安心して過ごせるよう配慮してください。

3.研修では曖昧な点を残さない

 研修が始まったら、曖昧な点を残さず教えるようにしてください。指導者の経験でなんとなく教えて「じゃあ残りは仕事が実際に始まったら担当者に聞いておいて」と他の人に任せないことが大切です。そのために、研修マニュアルを事前に見直して1つの業務に関して必要な項目がカバーされているか確認してください。例えばレジ打ちなら、レジを開けてから閉めて集金するまで項目別で並べて、教えたらチェック項目に印をつけることで教え忘れの漏れがなくなります。すべて教えてもらうことによって、アルバイトは安心して働くことができモチベーションを下げず業務に携わることができます。

4.理由を教える

 研修で業務内容を教えるとき、なぜそれをするのか、そしてなぜ重要なのか理由も一緒に教えてください。例えばホテルの接客で、宿泊客にレストランの場所を聞かれた場合、口で説明するだけでなく手を挙げてレストランの方向を指し示します。その理由は、宿泊客が迷うことなく指された方向へ案内するためです。これを理由なしに指導すると「させられている」感が残りそれが続くと嫌気がさしてしまいます。また、理由がわかると納得することができ記憶に残りやすくなるので、研修生が理由も含めて理解しているか確認しながら研修を進めるようにしてください。業務一つ一つの内容の理由がわかれば、仕事が面白く感じるようになりアルバイトのモチベーションアップにつながります。

5.確認のテストを実施

 研修が一通り終了したら、テストを実施してください。テストでどれだけ業務内容を習得しているか確認し、必要に応じてフィードバックを与えます。何回か復習することで記憶が定着していくので、間違ったところは覚えなおすよう指導してください。そして、できていたところはしっかりと褒めるようにしてください。「これはできた」「これはほめられた」と小さな成功体験を重ねることで、アルバイトスタッフのモチベーションは上がっていきます。

アルバイトのモチベーションを上げる教育・研修事例

 では実際に企業がアルバイトのモチベーションを上げるためにどのような教育や研修を実施しているか、事例を紹介します。

1.ディズニーでアルバイトスタッフをもてなす「サンクスデー」

 ディズニーランドでは、夜間に貸切ってアルバイトスタッフを社長や社員がもてなすという「サンクスデー」が実施されています。これはもちろん日頃一生懸命働いてくれているスタッフに感謝を伝えるためのイベントですが、同時に客になることで社員たちのホスピタリティを学ぶ機会になります。社長や役員とハイタッチしたり、ショーやアトラクションを楽しんだりして、アルバイトスタッフの意欲向上に役立てています。

2.アルバイトの平均勤続年数4年を誇る居酒屋「串屋横丁」

 千葉県にある居酒屋「串屋横丁」のアルバイトの平均勤続年数は、なんと4年です。ここではアルバイトスタッフのモチベーションアップのための仕組みづくりが工夫されています。まずは、時給を決める明確な評価制度があること。仕事内容の項目別にアルバイトスタッフが自己評価し、店長と時間をかけて面談を実施します。そうやってお互いに合意の上で時給を決めていきます。そして、行動計画シートを作り目標をしっかり立ててそれを実行します。1~3ヶ月毎に更新をするのでその期間何をすればいいかはっきりわかります。そのためいつも目標を目指しながら日々の業務に取り組むことができるので、意欲を下げることなく働くことができます。さらにアルバイトスタッフの主導でミーティングを実施。そのことで自発的な勉強が促されています。このように、時給や目標を可視化することで、アルバイトスタッフの信頼を得てモチベーションを高く保ったまま働き続けることが可能となりました。

3.アルバイト参加の畑研修を実施する「株式会社イートウォーク」

 レストランを多店舗展開するイートウォークでは、社員だけでなくアルバイトも一緒に契約農家の畑で研修を実施しています。実際に種まきや収穫に参加することで、提供する野菜や料理へ愛着が生まれます。そしてレストランで接客をするときに実際の体験を顧客に伝えることで会話が生まれ、料理の味以外の感動を与えることができます。そうやって顧客と農家の橋渡しになることで、アルバイトスタッフの仕事へのモチベーションをアップさせています。

動画研修でアルバイトのモチベーションを高めるClipLine

 ClipLine株式会社は、多店舗展開する大手外食産業や小売業などに動画研修ツールClipLineを提供しています。多店舗ビジネスでは、入れ替わりの激しいアルバイトの教育が課題となっています。しかしClipLineは、業務のオペレーションやノウハウを短縮動画を作成し配信することで、必要な情報をすべての従業員に行きわたらせることができます。空き時間に自分のスマートフォンで動画を見ることができるので、研修効率が飛躍的にアップしました。さらにClipLineのツールにはSNS機能が搭載されており、動画に「いいね」やコメントを残すことができます。従業員の顔や名前も確認できるので、アルバイトスタッフのモチベーション向上に貢献しています。

まとめ

 アルバイトスタッフの研修でモチベーションが上がらない理由や上げるためのコツ、そしてさまざまな企業のアルバイト研修・教育事例やツールを紹介してきました。みなさんの会社や店舗でもアルバイトスタッフのモチベーションを上げて効率よく研修をするために、ぜひ参考にしてくださいね。

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