e-ラーニングで楽々研修!?最近のアルバイト研修事情とeラーニングのメリットを解説

e-ラーニングで楽々研修!?最近のアルバイト研修事情とeラーニングのメリットを解説
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飲食業やファストフード業、コンビニエンスストア業は様々なマニュアルの習得を求められる一方、労働が主婦・学生・留学生・フリーター等の不定期な短時間労働者によって担われています。その結果、業務の習得がなかなか進まず、仕事上のミスが相次ぎこれを契機に早期離職が相次ぐ現象が見られてきました。アルバイトやパート従業員の離職率が高く、重い負担となっている飲食店を始めとするサービス業関係者は多いのではないでしょうか。

しかし、近年登場したeラーニングOJTシステムなどでは、マニュアルのようにわかりにくく技術習得が困難な紙媒体ではなく、業務を映像化したものをモバイル媒体によって新入社員やアルバイトの方々に視聴してもらい、空き時間に自分の端末で繰り返し復習してもらうことで、時間の無駄なく各々のペースに沿って、確実に業務の手順を学ぶことができるようになってきているといわれます。このような技術革新がビジネスの上でどのような変化をもたらしているのかを解説していきます。

eラーニングとは異なる?アルバイト研修の現状とは

2017年8月、厚生労働省所管の独立行政法人労働政策研究・研修機構は「人材育成と能力開発の現状と課題に関する調査結果」を発表しました。この項では、この報告書の調査結果を概観しながら、アルバイトの研修の状況について、解説いたします。
まず、アルバイトやパートタイマーについては、「仕事のやり方を実際に見せられた(44.2%)」「とにかく実践させられ、経験させられた(41.3%)」という数値が上がっており、十分な研修のないままいきなり現場で実務に当たらせていた実態が浮き彫りになっています。また、いわゆる座学に当たるOFF-THE-JOB Trainingの受講経験についてパートタイマー・アルバイト職員について調査したところ、正社員16.5%に対し、わずかに7.8%となっています。コンビニエンスストアで習得すべきの業務内容は多岐にわたり、研修中に脱落をしてしまう新人も多いとの評判でした。
ですから、アルバイト研修の実態は、受講者にとっては大変過酷なものだったといえるのではないでしょうか。他方、そのような実態は、研修する側の受け入れる人員の少なさも、原因の一つだったのかもしれません。

e-ラーニングツールとは?研修の代わりになるのか?


e-ラーニングツールとは、主にトレーニング本部が作成したリッチメディア(画像・音声・動画を含む)による教材を、オンラインを介してメンバーのもつ端末によって視聴させることで、講師や受講者の移動費や移動時間なしに学習内容を学ばせるツールのことで、社会の色々な組織で応用をされています。
当然、トレーニング本部と、アルバイトが大勢いる飲食業やアルバイト業界における店舗とをネットワークで接続させて、本部のサーバに乗っている教材は各地の端末上で何回でも、視聴することができる仕様になっています。このようなシステムが導入されると、第一級の講師の指導を、全ての従業員が受けられるようになります。また、たとえ理解に詰まった部分があったとしても、もう一度聴き戻し、再度もう一度聴いて復習することができます。「分からなかったのですが…」と質問をするたびに、「さっき話しただろ!」と怒られることがありません。自分のペースで学びなおしができます。

e-ラーニングでのアルバイト研修事情とは?

 

集合研修からe-ラーニングを軸とした研修に移行した場合、研修コンテンツは人事部の社内教育担当部署で作成し、これをオンラインで全国各拠点の社員やアルバイトに受講するよう指示することになります。先ほどアルバイトの視点からのe-ラーニング研修について若干触れました。改めて整理すれば、以下の長所・短所があることと思います。長所としては、第一に、研修内容の展開に必要な日数を劇的に削減できることが挙げられます。第二に、受講生や講師の人件費や研修場所への交通費を削減できることもメリットの一つです。第三に、e-ラーニングの特質上、受講者の都合に合わせた時間帯での受講が可能なので、忙しさに煩わされることなく集中して受講してもらうことが期待できます。第四に、オンラインメディアであることから、コンテンツの途中にクイズやテストを設けることで、受講者に主体的な思考を促すことができます。他方短所としてあげなければいけないのは、顔を突き合わせることでしか得られない受講者間の一体感の熟成です。会社が会社である限り、守る拠点が異なっても、社員には属する会社はひとつという感覚をどこかで持っていてもらう必要がありましょう。この点は、相応のコストをかけても社員が一堂に会する場を設ける工夫を考えるべきではないでしょうか。第二に、集合研修方式で期待できた、講師と受講者の質疑応答、受講者間のディスカッションによるアイデア創出効果が損なわれる可能性がある点です。しかし、第二点目の欠点については、チャット機能の有効活用の工夫を凝らすことなどで、これに対応することが可能です。ですから、第一点目ほどに大きな問題とは言えないでしょう。
ちなみに、2013年にアメリカで行われた企業におけるWebコミュニケーションについての調査によれば、e-ラーニングコンテンツとして動画を取り入れている企業は51%、現在動画を社員教育用に活用している企業に加えて、導入を検討している企業も18%に上るとのことです。アメリカと日本の企業風土には差がありますが、アルバイトを大量に雇用しているコンビニ業界やファストフード業界等は、日本はアメリカよりもむしろ精緻なシステム化の活用を進めているように思います。従って、この動画によるe-ラーニング導入の流れは、日本でも広がっていくのではないかと思います。

e-ラーニングを研修に取り入れるメリットとは?

 

e-ラーニングを研修に取り入れるメリットについては上記にて解説しました。第一に講義内容の展開が早くなること、第二に研修コストが低下すること、第三に社員個々のスケジュールに対応できること、第四に社員の具体的なアクションや積極的な思考ができること、大きくこの四点がメリットとなります。
では、一歩進んでこれらのメリットがお客様の満足度の向上、つまり売上の向上にどう結びついて行くか、ここでは考えていきたいと思います。
いわば「ぶっつけ本番」のON-THE-JOB Trainingで新人教育を行っていた頃は、うまく仕事がこなせない新人アルバイトに対しては指導役のアルバイトがつらく当たっていたこともあったとの経験談が数多くあります。そういった光景を見ることは、お客様にとってはストレスです。e-ラーニングの導入により新人アルバイトの自学自習が可能になることで、そのようなパワーハラスメント的光景が店舗から姿を消すことになるでしょう。このことは、お客様満足度の向上の一つになりましょう。また、本部から発信される正確な作業指示をリアルタイムで学べることは、個々のアルバイトの作業品質の向上につながります。少しe-ラーニングという主題からは外れますが、店舗のアルバイトで判断できないことについて、地域拠点や本社の担当者にその場で指示を仰ぐビデオチャットシステムを整備することができるようになれば、お客様満足度は劇的に向上することでしょう。
以上をまとめると、研修内容が充実することによって、アルバイトの技能が上がることにより当然お客様満足度は向上するはずです。さらに、オンラインを介したリッチコンテンツのやり取りの可能性を活かし、本部=地域拠点=店舗の連絡を密にするようなシステムを作ることができれば、各店舗でのサービス水準は高い水準で平準化し、高いお客様満足度の向上が期待できるものと思います。

以上、アルバイト研修へのe-ラーニング導入の経営へのインパクトを検討し、社内でのWebコミュニケーション技術を使った本社=地域拠点=店舗のホットラインの整備がお客様満足度を高めるのではないか、と議論を広げてみました。
ただ単に「e-ラーニング」というと考えが固定化されてしまうかもしれませんが、e-ラーニングの本質は、「本社と支社・拠点間を動画・画像・文書・図面・CADデータ等なんでも受け渡しできる仕組み」です。このように、e-ラーニングを可能にしている技術の活用方法は無限大です。ぜひ、柔軟にe-ラーニングの活用方法を検討してみましょう。近年では、上記の解説に囚われないeラーニングシステムも登場しており、もはやeラーニングの枠組みを大きく超えています。例えば「ClipLine」はクラウドOJTシステムという位置付けで、双方向的なコミュニケーションが取れ、リアルなOJTを再現している一方で、既存のeラーニングシステムにあるメリットは全て兼ね備えた万能型のシステムと言えます。もはやeラーニングは既存の言葉で言い表すには足らない、従業員教育を行う企業ならずとも必須のシステムであると言えるでしょう。

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